データストレージ。現在、世の中にはありとあらゆる「データストレージ」が溢れています。弊社取扱い製品でも、MIDOSAS、MIDONAS、CineRAID、RAIDSTREAMとございますが、一体どれが適しているのか分からない!という声を多数いただいています。

なので今回は、どういったデータストレージを使用すれば良いのか?
というのを弊社取扱の製品をもとに紹介していきたいと思います。
まず、前提として弊社で取り扱っているデータストレージ製品の種類であるDASとNASについて説明しておきましょう。
DASとは、ダイレクトアタッチトストレージ。つまり、PCやMacなどのコンピュータに直接繋いで使うものです。
利点としてはやはり「安定した高速転送」というところです。
欠点は、直接接続しているPC/Macのみでしか(十分に)使用できないというところでしょうか。
NASとは、ネットワークアタッチトストレージ。つまり、ネットワークに繋いて使うものです。
利点は、ネットワークに接続されているPC/Macであれば使用できるという点です。
欠点は、やはりDASに比べると安定した高速転送という点では劣るところと、十分な性能を発揮するには緻密なシステムインテグレーションが必要であるという導入難易度の微妙な高さにあるかなと思います。
それでは、ありそうな場面や要望を例にしてデータストレージを選んでいきましょう。

その一:「容量は数TBで、HD動画の編集に使えるやつで。あ、Windowのワークステーション使用してます」

この場合はDASになります。さらに、HD動画の編集でも問題ないものとなると、それなりのものでいいでしょう。
弊社取扱製品では、CineRAIDの4ベイモデルが当てはまります。容量は4TB~16TBで、転送速度は400~600MB/s程度。
HDの動画編集と保存には十分です。

そのニ:「用途はHDくらいの動画編集なんだけど、それなりに扱う量も多いから容量欲しいんだよねぇ。20TBくらいは欲しい。ちなみにWindows使ってるよ」

これもDASでしょう。ただ、容量がほしいとなると先程のCineRAID4ベイモデルでは最大16TBとなります。
ということで、弊社取扱製品ではCineRAID8ベイモデルの24TBあたりが適したストレージになるかと思います。
CineRAID8ベイであれば、転送速度も800MB/s程度は硬いです。

その三:「新型MacProでガッツリ編集してます。転送速度と容量があるストレージあります?」

またまたDASになるでしょう。ただ、今回使用しているクライアントが新型MacProとなります。接続はThunderbolt一択になりますね。
弊社取扱製品ではRAIDSTREAMのThunder 2/8が適しているでしょう。
Thunder 2/8は8ベイのThunderbolt2接続ストレージです。転送速度も700~800MB/s程度出ます。
容量も最大32TBまで行けるので、要件は満たしているでしょう。

その四:「4K DCIのDPXを扱ってるんですが、安心できるくらいの性能を持ったストレージ…ありますか?」

4KでDCI、さらにDPXとなるとかなり性能のあるDASが必要ですね。
弊社製品では、MIDOSAS一択です。MIDOSASであれば3000MB/s前後は出ますので、大体の4K素材も難なく扱えます。
ただ、フレームレートが60PまでになるとMIDOSASでも厳しいので、もし要望があるのであれば事前にご相談頂きたいです。

その五:「Windowsのワークステーション2台を編集機として使っているんですけど、素材を共有しながら編集したいんですよね。扱っているのはHD程度かなぁ?」

さて、ここである言葉が出てきました。それは「共有」です。DASは接続しているPCからしか十分に使用できません。
となるともう一つの選択肢であるNASをお勧めしなければなりません。弊社製品ではMIDONASとなります。
使用するコーデックにもよりますが、HD動画で2台程度の編集機であれば直接LANポートに接続して使えてしまうのです。

その六:「あっ、すいません。↑の者ですが…実は4Kも取り扱うんです…大丈夫ですか?」

使えます。4Kとなると、ある程度速度を稼がなければ行けません。NASの場合、転送速度を稼ぐには使用しているネットワークの速度を上げる必要があります。弊社のMIDONASの場合は標準で10GbEポートが搭載されております。なので、MIDONAS側は対応できるだけのポテンシャルを持っています。(もちろんコーデックによりますが)あとは、Windows側に10GbEのNICがあれば行けるでしょう。もし不安だな?と思う場合は事前にお問い合わせください。

その七:「Winと新MacProそれぞれ6台ずつ、全部で編集することもあります。素材も共有したいです。4Kも扱うので速度も容量もあるストレージが欲しいです。」

さて、いきなり大規模な要望が来ました。速度も容量もほしい上に共有したい。さらに編集機は全部で12台な上に全てガッツリ使用する…かなりヘビーな感じですね。この場合、NASとDASのあわせ技というのがベターかなと思います。
弊社製品でとなると、まず編集用のストレージとして、WindowsにはCineRAID8ベイ、MacにはRAIDSTREAMのThunder 2/8を割り当てます。そして、共有ストレージは別でMIDONASを設置。編集はDASで行い、完了したものはNASへ逃がすというワークフローで運用してもらうというのが、少々規模は大きいですが一番安全でしょう。

ざっと7つの要望に、簡単な提案という内容で書いてみました。
これらは今さっと思いつたものなので、要件によっては一番ベストな提案はもちろん変わります。
なので、「必要だけど何をどうすればいいのやら…」という方は、一度ご連絡ください。